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ナリムチ・花餅

初めての方はこちらを読んでくださいね。
といっても、遠島録はお休み中なんですが。

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皆さまに影響されまして、ナリムチ・餅花、調べております。でもちょっと奄美からは脱線傾向ですが、とりあえず。

文化庁編 『日本民俗地図』年中行事2 国土地理協会 1978

これ、とっても面白い本なんですよー。昭和37年度から3年間、全国の民俗資料調査を行って、それをまとめた本です。

序文によると、昭和20年代から伝統的な生活様式や風俗習慣が激変し、廃れ行く民俗資料を残さねば!という動きが出ていたのだそうです。で、各都道府県、25〜30箇所を選んでの大調査が行われ、その結果をまとめたのが、このシリーズです。

奄美は「大島郡竜郷村浦」と「大島郡宇検村宇検」の二箇所が調査地区です。ちなみに「南種子島町大字平山」と「上屋久町永田」も選ばれていますが、トカラ列島は調査外です。

ナリムチは、といいますと小正月の「ものづくり」と言う行事に入るんですね。予祝と呼ばれる豊作祈願の行事の一つです。繭玉・餅花という名称がメジャーで、そもそもは穀物(主に稲)の稔りを表現したものが、その土地土地にちなんだものに変化していったと考えられています。

養蚕が盛んなところは繭玉になった、ってわけですね。民俗学辞典などでも東日本が盛んであると書かれており、良く見聞きするのも北関東や東北・中部が多いという印象はありましたが、まぁ、広く全国で見られる風習とされています。

今回奄美の皆様のブログ書き込みから、そーいえばあんまりまじめに調べたことはなかったなーということで、上記『日本民俗地図』を図書館から借りてきた、というわけです。

この本、解説と、行事ごとの地図がセットになっています。解説によると繭玉・繭ダンゴの地方が東日本で、ダンゴを付けるところが多く、西日本は餅花・柳餅などの名称で、餅を付けるところが多いそうです。ダンゴはうるち米、餅はもち米、ということでおおむねOKでしょう。

さて、地図を広げますと、該当場所にマークがついています。関東が多くて中部・北陸・東北に広く分布、という上記の解説が一目瞭然です。おお、オモシロイ。北海道は南のほうに三箇所だけ。

愛知から西はスカスカです。和歌山・福岡・佐賀・長崎あたりは一つもナシ、四国も少ないですねー。鹿児島・宮崎にはそこそこありまして、南種子島と竜郷にもアリ。宇検には見られないことになっています。

続きます。
biza * お菓子 * 00:10 * comments(2) * trackbacks(0) * ログピに投稿する

コメント

こんにちは。わざわざ図書館まで行って調べて下さってありがとうございます。私のブログにもご両親が北海道・岩手だった埼玉在住の方が小さい頃はこの飾りをやっていた、とコメント下さいましたが、東日本に多いのですね〜それがいきなり西日本をはずして鹿児島・宮崎に飛んできているのは何か薩摩藩がらみとかそういうのなんでしょうかねぇ。(と、疑問を投げかけても自分じゃ調べないのですが^^;)

ところでヒッキャゲは「奄美方言データベース」だとサトイモなんですね。(お菓子ではないですが)これも地域によって違うのかなぁ。
Comment by FORTUNE @ 2007/01/21 2:51 PM
こんにちは! そうなんです、北九州は真っ白なんです。薩摩藩、怪しい(?)感じがしますよね。どうなんでしょう?

奄美方言データベース、慌てて確認、訂正しました!きゃー、サツマイモと思いこんでいたようです。ご指摘ありがとうございますー。また、なにかやらかしてたら教えてくださいね(その前に気をつけなくてはっ)。サツマイモだとお菓子っぽいですが、サトイモだとおかずっぽいですね。

奄美方言データベースの著者の長田須磨氏は、「奄美大島大和村大和浜」のご出身ですが、地域性、気になりますねー。
Comment by biza @ 2007/01/21 3:39 PM
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